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PR初心者がつまずきやすいポイントと解決策。プロが手がけたサポート事例も紹介


広報・PRを始めたものの、いまの方法が適切なのかわからない。効果が出ていない気がする。プレスリリースを出しても反応がない。そんなお悩みを抱えていませんか?

広報・PR初心者の方からよく聞く声が、「PRのやり方がわからない」「PRを続けているのに効果が出ない」というものです。しかし多くの場合、その原因はスキル不足ではなく、広報・PRの基本を正しく理解できていないことにあります。結果として、意図せず広報PRの失敗を繰り返してしまったり、情報がうまく伝わらない状態に陥ってしまうケースも少なくありません。

本記事では、PR初心者が陥りやすいポイントをご紹介し、「伝える」から「伝わる」PRへ転換するための具体的な解決策を解説します。


●広報・PR初心者がつまずきやすいポイント

◯ニュースになるレベルを高く設定しすぎてしまう

広報PR初心者の方によくある失敗が、「大きな成果や派手な出来事でなければニュースにはならない」と思い込んでしまうことです。この思い込み自体が、典型的な広報PRの失敗パターンといえます。

その結果、本来は価値がある社内で行われている小さな取り組みや改善、挑戦などの情報を発信できなくなってしまい、結果的に情報が外部に伝わらない状態になります。

しかし実際には、メディアや社会が求めているのは“新しい視点”や“社会的な意義”です。広報PRの基本として、日常の取り組みの中にもニュースの種があるという視点を持つことが重要です。


◯成果や結果だけを追いかけてしまう

広報PR初心者が陥りやすいもう一つの広報PR失敗の例が、成果や結果だけを発信してしまうことです。成功した結果だけを伝えても、読み手には背景が見えず、結果として情報が十分に伝わらない状態になります。

PRではプロセスや試行錯誤、開発の苦労、社会的な課題意識なども重要な要素です。こうした背景があることで情報に厚みが生まれ、共感につながります。背景を省略してしまうことは、届けたい情報がうまく伝わらないことにつながり、PRの失敗にもつながります。


◯社内目線のまま話を組み立ててしまう

広報・PR初心者がつまずく原因として、社内目線で情報を整理してしまうことも挙げられます。これは典型的な広報・PRが失敗する原因のひとつです。

企業の中では当たり前の文化や知識であっても、社会全体では珍しいケースも多くあります。

社内で当たり前になっている前提知識の解説なしに情報を発信すると、社会から内容が理解されずせっかくの価値ある情報が伝わらないという状況に陥ってしまいます。こうした「伝わらない状態」を放置すること自体が、PRにおける大きな失敗です。

広報PRの基本として、常に第三者の視点で情報を整理することが必要です。


◯発信のタイミングを逃してしまう

PRのやり方がわからないと、完璧な情報を作ろうとしてしまいがちです。その結果、発信のタイミングを逃してしまう失敗も少なくありません。

PRではスピードも重要な要素です。情報は鮮度が高いほど価値があります。


◯PRとマーケティングの役割の違いがわからないまま進めてしまう

PRとマーケティングは目的や指標が異なります。PRでは信頼や理解の形成が重要であり、売上・採用・問い合わせなど短期的な数値のみで評価するものではありません。

数値だけを追いかけてしまうと「PRの効果が出ない」と感じてしまうケースがあります。また逆に、成果が出ているにもかかわらず数値化されないことで失敗と認識してしまい、その後のPR戦略が正しく行われないこともあります。

PRでは「伝える」ではなく「伝わる」を意識することが重要です。


なお、PRとマーケティングの違いについては下記の記事で詳細を解説しておりますので、ご参照ください。


PRとは?マーケティングや広告との違いを解説

●「伝える」から「伝わる」PRで効果を出すための解決策

◯解決策1:目的とターゲットを明確にする

PRを始める前に、誰に伝えたいのかを明確にすることが重要です。ターゲットメディアや読者層を定め、その人たちにどんな行動変容を起こしてほしいのかを整理します。

目的が曖昧なまま進めることは、PRにおける典型的な失敗パターンです。認知拡大、取引先の信頼獲得、採用応募など目的によって最適な手法は異なります。

発信前に「誰に、何をしてほしいのか」を明確にすることで、情報は格段に届けやすくなります。さらに適切な効果測定もできるようになり、伝えたいターゲットに伝わらない状態を打破することにつながります。


◯解決策2:社会的意義を考える

企業の取り組みを社会の文脈と接続することも大切です。自社商品やサービスの宣伝だけで終わらせるのではなく、「自社が・事業が社会にとってどんな価値があるのか」「社会にどう役立つのか」という視点を加えることで、より多くの人の共感を得ることができます。

この視点が欠けていると、単なる宣伝になり、結果として情報が伝わらないというPRの失敗につながります。

広報・PR初心者の方ほど、社会的視点を持つことがPR成功の鍵になります。


◯解決策3:メディア視点を取り入れる

メディアリレーションズは現在でもPRにおいて重要な役割を担っています。記者が取材したいと思える情報になっているか、メディアの先にいる視聴者・読者にとって価値のある情報になっているかを意識する必要があります。

この視点が欠けると、記者のニーズに応えることができず、結果として発信が世の中に伝わらないという失敗につながります。

発信前に、新規性・時事性・社会性・地域性・話題性・希少性・意外性といった記者が興味を持ちやすい要素のある情報になっているかを確認するとよいでしょう。

さらに5W1H、担当者名、連絡先、補足資料など基本情報が整っているかも意識しましょう。


●プロが手がけた、広報・PR初心者サポート事例

◯成功例1

BtoC商材では、商品のスペックや優位性ばかりを発信しがちですが、PRにおいては視点を変えることも必要です。

入浴剤のOEMを手掛けるメーカーは、取引先の拡大を目的としていましたが、情報発信は商品紹介に限られていました。そこで外部プロが開発者である社長にヒアリングを行ったところ、その開発背景には現代人の健康に寄与したいという熱意がありました。

そこで商品紹介だけでなく、忙しい現代人にシャワー入浴が多いことの弊害や、正しい入浴が健康にもたらす効果を発信し続けたところ、入浴に関する有識者としての認識がメディアにも高まり、トップインタビューを獲得する・コメントを求められるなどの取り上げられ方が増え、結果として新規OEM取引先も拡大することができました。


◯成功例2

事業の社会的意義をPRの軸としたことで成功された企業の事例をご紹介します。

不動産事業を行うある企業は、それまで新たにオープンした物件の宣伝のみ行ってきましたが取り上げるメディアはなく、PR活動の成果を感じられずにいました。

しかし外部プロが入り、物件告知中心のPRからその企業が行っている空き家再開発にPRの軸を変え、これからの社会には空き家対策の必要性があることを継続して発信していきました。

空き家の再利用は不動産業界の発展にも重要な情報です。この事業は業界紙から始まり、徐々に地域紙にも取り上げられるようになりました。その地域紙を見た全国紙からも問い合わせが入るようになり、PR活動の成果に手ごたえを得られるようになりました。

このように事業と社会を結びつけることで、宣伝や広告とは違うPRの力を最大限に拡げることができます。社会的視点は企業PRに不可欠といえるでしょう。


◯成功例3

採用広報を目的としたPRでは、社員のストーリーや企業文化を発信することで企業の魅力が伝わったケースもあります。

その企業では、福利厚生のひとつとして「おしゃれ手当」を導入していました。おしゃれ手当とは、衣類の購入やサロン代など身だしなみに関する費用を一部支援する制度です。

こうしたユニークな福利厚生を持つ企業はたくさんありますので、単に「制度があります」というネタでは共感に欠けます。しかしプロの外部プランナーは、なぜ社長が社員のおしゃれを支援するのか、どのような想いがあって生まれた制度なのかという背景とともに情報発信しました。この発信はウェブメディアに大きく取り上げられ、その記事を読んだテレビからも取材されました。結果、翌年の採用応募者数は前年の倍以上に増加しました。

企業の個性は内部にいるとなかなか見えにくいものですが、外部プロの目線を入れたことで制度の背景をメディアに共感してもらえました。


●広報・PR初心者の心得

◯PRは「企業の言いたいこと」を発信する仕事ではない

PRとは情報を社会・メディア・読者の視点に翻訳する仕事です。広報・PR初心者の方ほど、この視点を持つことでPRが伝わらない状況を改善できます。


◯PRは一度で完成させるものではない

PRは継続的な取り組みです。反応を見ながら改善を繰り返すことで成果につながります。「伝えたか」ではなく「伝わったか」で評価しましょう。


◯外部プロと連携すれば、成果につながる発信体制が作れる

PRのやり方がわからない、効果が出ない、何度も同じ失敗を繰り返してしまうと感じた場合は、専門家の知見を取り入れることも重要です。

PR人材派遣サービス・ココモンズには、広報PRの経験豊富な専門家が多数登録しています。企業が発信したいコンテンツや課題に合わせて最適なPRプロフェッショナルとマッチングできるため、広報PR初心者の企業でも安心してPR活動を進めることができます。


PRの基本から実践までサポートを受けたい方は、ぜひココモンズにご相談ください。

PROFILE

V.Echo

1992年よりエンタメ業界でメディアリレーションおよびメディアプランニングに従事。 2017年よりPR会社にてBtoB事業を行う中小企業を中心に、幅広い業種の広報・PRをサポート。 特にメディア戦略やメディアに刺さる切り口作りを得意とし、企業に対するメディアコーチングを提供。 PRに関するライティングも多数担当。 2025年に個人事業主として独立し、企業の広報活動をサポートしている。