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2026年版・プレスリリースの書き方。タイトル・構成・内容の基本から具体的なNG例やよい例までをご紹介


企業の情報発信に欠かせないプレスリリースですが、情報量が増え続ける現代では「出せば届く」という時代ではなくなっています。

タイトル・構成・ストーリー性・ニュース性の示し方ひとつで、メディアや読者からの反応は大きく変わります。

本記事では、基本となるプレスリリースのタイトル・構成・内容などの押さえるべきポイントや成果につながるリリースの共通点などを詳しく解説します。

また、プロの視点からよい例とNG例を紹介し、メディア掲載や反響につなげるための書き方やリリース公開後に行うべきアクションまでをご紹介します。


●プレスリリースは、ますます書き方が重要に

◯プレスリリースは、タイトルや構成ひとつで成果が大きく変わる
プレスリリースは、単に情報を発表するための文書ではありません。どのようなタイトルを付けるか、どのような順番で情報を整理するかによって、メディアや読者からの注目度が変わってきます。

いま世の中は様々な情報で溢れています。そのため人々は受け取る情報の取捨選択をする“スルースキル”がどんどん成長しています。氾濫する情報の中で人目を留めるには、一目で「ニュース価値がある」と伝わることが重要です。プレスリリースのタイトルのコツとして意識したいのは、「誰にとって、どんな新しさがあるか」「社会にとって、どんな有益性があるか」を短く明確に示すことです。

広報担当者の中には「内容がよければ読まれる」と考える方もいますが、実際には最初に見られるタイトルとリード文で判断され、内容まで読み進められないことがほとんどです。プレスリリースの作り方を考えるにあたり、まず“読まれるための入口”を作ることを意識することが大切です。

◯プレスリリースは広告ではなく、メディアも意識しなければならない
プレスリリースは広告とは異なり、企業が伝えたいことだけを書くものではありません。受け取り手であるメディアにとって掲載する価値があるか、読者にとって有益かという視点が欠かせません。

以前は企業発表そのものがニュースになることも多くありました。しかし近年は、広告・PR表現に対する生活者やメディアの目線が厳しくなっており、単なる商品紹介やキャンペーン告知だけでは広告的と受け取られ、取り上げられにくくなっています。

そのため、プレスリリースの書き方においては「社会との接点」を意識することが重要です。市場背景や時代性、生活者の変化などを踏まえながら情報を整理することが求められます。

 

◯情報過多の現代、本当に読まれるプレスリリースしか届かない
一昔前まで、プレスリリースは企業とメディアをつなぐ情報源でした。しかし現在、誰もがプレスリリースを発信するようになり、メディアには毎日受け止めきれないほどの大量のプレスリリースが届いています。また記者はプレスリリースに頼らずともネット検索やSNSなどから情報を能動的に探すことができるようになりました。
その中で埋もれないためには、記者に「読む価値がある」と瞬時に判断される必要があります。

特に重要なのは、情報を詰め込みすぎないことです。要点が整理されていない文章は、それだけで離脱されやすくなります。プレスリリースの書き方のコツは、伝えるべき情報の優先順位を整理することです。

また、「誰に届けたいのか」が曖昧なリリースは反応につながりにくい傾向があります。業界紙なのか一般メディアなのか、BtoB向けなのか生活者向けなのかによって、適切なプレスリリースの書き方も変わります。

◯プレスリリースをウェブで公開することも増え、SEOも意識する必要がある
近年はプレスリリース配信サービスだけでなく、自社サイトに掲載する企業も増えています。その結果、より多くの人に見てもらうためには、検索流入を意識したSEO対策も重要になっています。

例えば、「プレスリリース 書き方」「プレスリリース NG例」のように検索されやすいキーワードを自然に盛り込むことで、長期的な流入獲得につながります。

ただし、SEOを意識しすぎて不自然な文章になるのは逆効果です。あくまで読者にとって読みやすいことを前提に、キーワードを適切に配置することが重要です。


●基本となるプレスリリースの構成

◯タイトルでニュース価値を端的に示す
タイトルは、プレスリリースの成否を左右する重要な要素です。誰にとってどんな価値があるのかを、一文で伝える必要があります。

プレスリリースのタイトルにおけるコツとしては、「新規性」「社会性」「具体性」を意識することがポイントです。たとえば「新サービス提供開始」だけでは抽象的で誰に何を届けたいかが分かりづらいため、「中小企業向けにAI業務効率化サービスを提供開始」のように内容を具体化すると、伝わりやすくなります。また、タイトルが長すぎると要点がぼやけてしまうため、必要な情報を整理するコツを掴むことも重要です。

◯リード文で要点をまとめる
リード文では、5W1Hを簡潔に整理します。本文を読まなくても概要が理解できる状態が理想です。

「いつ」「誰が」「何を」「なぜ」を短くまとめることで、記者が瞬時に内容を把握しやすくなります。ここで結論が曖昧だと、本文まで読まれないケースもあります。
リード文を“要約”として機能させることが読まれるプレスリリース作りのコツといえます。

◯本文で背景と意義を補足する
本文では、単なる商材の説明だけではなく「なぜ今なのか」「誰に必要なのか」を伝える必要があります。市場背景や課題、開発経緯などを盛り込み、ストーリー性を持たせることで理解が深まります。

特に社会課題との接点を示すことで、メディア視点での発信価値が高まります。プレスリリースの成功例を見ると、背景説明が丁寧なものが多い傾向があります。
説明の“ストーリー性”こそ、特に近年のプレスリリースにおける重要ポイントです。ほとんどのメディアがネットやSNSで記事を展開している現在、読者に共感される記事づくりが重視されています。「なぜ」「誰に」が納得できるストーリーを紡ぐことがポイントです。

ここで注意したいのが、専門用語を多用しないことです。誰が読んでも理解できる文章にすることもコツのひとつです。

◯具体情報とデータを明記する
数字やデータは、情報の信頼性を高めるうえで重要です。利用者数、調査結果、導入実績など、客観的な数字を積極的に盛り込みましょう。

一方で、根拠のない表現や曖昧な実績紹介は逆効果です。プレスリリースのNG例として多いのが、「業界No.1」「圧倒的支持」など、裏付けが不明確な表現です。
データを使う際は、出典を明記することも留意しましょう。

◯企業情報と問い合わせ先を整理する
最後に、会社概要や問い合わせ先を明確に記載します。担当者名、メールアドレス、電話番号などが不足していると、取材機会を逃す原因になります。

連絡先は、必ず見落とすことのないものを記載しましょう。いかに最速で問い合わせにリアクションできるかがPRの命運を分けます。
また、企業情報が長すぎると読みにくくなるため、必要事項を簡潔に整理することも意識しましょう。

 

●プレスリリースでやってはいけないこと

「今だけのお得なキャンペーン」「この夏欠かせないアイテム」など販促色の強い表現が並ぶと広告色が強くなり、内容の信頼性を損ないます。

 

◯ニュース性が弱い
既存情報の焼き直しだけでは、その情報に注目する意義が見出せなくなりメディアは取り上げにくくなります。新規性や時代性を示すことがコツです。

◯情報が整理されていない文章
情報量が多すぎたり、結論が見えにくかったりすると、途中で読まれなくなります。

◯事実確認が甘い内容
誤字脱字や数字ミスは信頼性を大きく下げます。公開前のチェックは必須です。プレスリリースに使う画像や著作物への許諾も万全に確認しましょう。

◯誇張表現が目立つ
「最高」「革新的」「大バズり中」など客観性を欠いた表現は、メディアから敬遠される要因になります。

◯ターゲットが不明確
誰向けなのか、どのようなメディア向けなのか、何のための情報なのかが曖昧なリリースは、結局誰にも刺さらない内容になりがちです。

 

●成功するプレスリリースの共通点

◯社会的文脈と結びついている
社会課題や時代の変化と結びついているリリースは、注目度が格段に上がります。この商材が世の中のどのような問題点を解決し得るのか、この取り組みが社会においてどのような意義を持つのかが読み手に伝わることがコツです。

◯ターゲットメディアが明確
どのメディアに届けたいかが明確なリリースは、内容や表現にも一貫性があります。 

◯データや事例が具体的
具体的な数字や利用者の声があることで、説得力が高まります。これもプレスリリースの成功例に共通する特徴です。

◯タイトルとリード文で結論や価値が伝わる
読者や記者が短時間で理解できる構成になっていることが重要です。これはプレスリリースの書き方における基本でもあります。

 

●プロが教える!よいリリースとNGリリースを具体例

◯全体が簡潔にまとまっている、図表を用いた見やすい構成になっている 
メディアの手元には、大げさでなく毎日数百ものプレスリリースが届きます。それら全てに目を通すことは不可能です。

そのため、冗長なプレスリリースはそれだけで読む対象から外されてしまいます。
少し前まで、プレスリリースはA4で1枚にまとめることが求められていました。今はそこまで厳しくはありませんが、それでも3枚以上のプレスリリースは避けられる傾向にあります。

また、文字のみで構成されたプレスリリースも読みにくいため不評です。図表や画像を用いて、見た目にも読む気になるようなレイアウトにするのがコツです。

◯タイトル

<NG例>
「最新AIによる採用面接サービスの提供開始」

<よい例>
「中小企業の採用リソース負担を解決するAI面接支援サービス提供開始」 

◯リード文

<NG例>
「このたび当社ではAIによる採用面接支援サービス【○○○】を提供開始しました。」

<よい例>
「人事DXサービスを展開する当社は、採用にかかる社員の工数削減を支援するAI面接サービス【○○○】を2026年5月より提供開始します。」

◯本文

<NG例>
「現代においてAI活用は欠かせないものとなっています。人事領域における当社の豊富なナレッジを最新AIと掛け合わせ、誰もが最適な採用面接が行える革新的なサービスが【○○○】です。」

<よい例>
「生産年齢人口の減少による採用難は、特に中小企業にとって存続をかけた社会問題となっています。通年での採用活動を行う企業も多い中、その活動に割かれる社員の工数は年々増大しています。

中小企業500社を対象に当社が行った調査では、人事担当者の72%が「採用活動により通常業務が圧迫されている」と回答、特に工数負担の大きい業務として89%が「採用面談」を挙げています。

当社は20年にわたり人事領域の支援事業を展開しております。その当社のナレッジをAIに集約し、提供することで、採用面談の属人化を防ぎ、採用にかかるリソース負担を軽減するサービスが【○○○】です」

 

●成果につなげるためにできるリリース後のアクション

◯メディアへの個別フォローを行う
発信後にターゲットメディアに対し個別連絡を行うことで、記者の注目度が高まることがあります。特にその分野の担当記者には、確実にプレスリリースを認識してもらえるようなアクションをしましょう。

◯メディア掲載結果やユーザーの反響を分析する
どの媒体で反応があったのか、どの表現が効果的だったのかを分析することで、次回以降の改善につながります。

◯自社メディアで二次活用する
掲載記事やリリース内容をオウンドメディアで再編集することで、SEO対策や営業活用につながります。 

◯SNSでも拡散する
プレスリリースは配信して終わりではありません。SNSや自社ブログなど複数チャネルで発信することで、より多くの接点を生み出せます。

また、広報・PRを継続的に強化したい場合は、メディアとの接点づくりや情報発信支援を行う「N-Lif」のようなサービスを活用するのも有効です。

ニュースをきっかけに共感の輪を広げるプラットフォーム「N-Lif」

N-Lifとは

N-Lifとは、「ニュースを通して魅力を伝えたい企業」と​「ニュースに共感したインフルエンサー(アンバサダー)」をつなぐ日本初のニュースシェアプラットフォームです。アンバサダーによるX(旧Twitter)への投稿を通して、届けたいニュース記事が拡散され、共感の輪を広げることができます。

プレスリリースの書き方・広げ方も、時代に合わせて進化を続けています。いま求められるスタイルにアップデートするとともに、自社の有益な情報がメディアや消費者により深く届くよう、コツを掴んで、どんどん発信していきましょう。

PROFILE

V.Echo

1992年よりエンタメ業界でメディアリレーションおよびメディアプランニングに従事。 2017年よりPR会社にてBtoB事業を行う中小企業を中心に、幅広い業種の広報・PRをサポート。 特にメディア戦略やメディアに刺さる切り口作りを得意とし、企業に対するメディアコーチングを提供。 PRに関するライティングも多数担当。 2025年に個人事業主として独立し、企業の広報活動をサポートしている。