HR担当者が知っておきたい、採用力を高める広報・PRの基本

優秀な人材の確保が難しくなるなか、求人票や求人広告だけでなく、自社の魅力を主体的に発信する「採用広報」の重要性が高まっています。しかし、HR担当者がいざ採用広報に取り組もうとしても、「具体的に何から始めればいいのかわからない」「既存の採用業務で手いっぱいで、両立できるか不安」と悩むケースは少なくありません。
本記事では、HR担当者が知っておくべき広報・PRの基本的な役割や広告との違い、実践的なプロセスなどを分かりやすく解説します。また、リソースやノウハウ不足といったよくある課題を解決し、採用広報の体制をスムーズに整えるためのプロ人材活用法についてもご紹介します。
●採用力を高める広報・PRの重要性
HR担当者が広報・PRの視点やスキルを培うことは、採用力を高めるための大きなポイントになります。ここでは、採用力を高める広報・PRについて基本的な役割からご紹介します。
◯採用における広報・PRの役割
採用における広報・PRの役割は、求職者に自社の魅力や文化を継続的に発信し、求職者との接点をつくっていくことです。
認知度を高め応募数を増やすだけでなく、理念に共感した人からの応募を促し、入社後のミスマッチを減らすためには広報・PR視点での採用活動が欠かせません。
求人媒体への掲載だけでなく、公式サイト・SNS・ブログなどを通じて日常的に情報発信をすることで求職者との接点を増やし、企業のファンを育てていきましょう。
◯広告と広報の違いとそれぞれのメリット
広告は費用を払って媒体枠を買い、伝えたいメッセージを自社の裁量で発信する手法です。掲載時期や内容をコントロールできるため、短期的な認知獲得や急募の場面で効果を発揮しやすいでしょう。
一方、広報はメディア掲載・口コミ・SNS・オウンドメディアなどでの共感を通じて第三者視点から信頼性を獲得する手法です。宣伝ではなく相手とのエンゲージメントを重視し、客観的な視点やストーリーを通じて自然な共感を生み出すことを目指します。条件だけでなく中長期的にファンとして企業を応援してくれるユーザーや求職者を増やすのが広報の役割なのです。
広告 | 広報 |
有料 | 無料から始められる |
企業が伝えたいメッセージを発信 | 相手とのエンゲージメントを重視 |
短期的な認知獲得や急募に効果的 | ファン化に向いている |
◯HR担当者が広報視点を持つべき理由
求人募集の手法は日々変化しています。求人広告以外で情報発信する企業も増え、企業のSNS活用も一般化しています。そんな中、給与や勤務地などの条件だけで他社と差別化するのは難しいものです。
そこで、広報視点を取り入れることで、自社の価値を正しく知ってもらい、相性の良い出会いをつくることを目指しましょう。
広報・PRを意識してファン化を促すことで、中小企業や著名でない企業でも、自社に共感している、質の高い応募者が集まりやすくなり、定着率も向上する好循環を生み出すことが可能です。
●HR担当者が知っておきたい、広報・PR活動における3つの基本プロセス

広報・PR活動には多くのプロセスがありますが、まずは3つの基本プロセスをおさえておきましょう。
◯自社の強みと伝えるべき魅力の棚卸し
まずは、自社の強みと伝えるべき魅力の棚卸しをしましょう。
独自の技術やサービスはもちろん、社風・人間関係・働き方の工夫・福利厚生など、さまざまな角度で魅力を書き出していきます。社内では普通だと感じることでも、求職者には大きな魅力に映ることは多くあります。
社員へのインタビューやアンケートなどを通じて、競合と比較したアピールポイントを言語化することが広報・PR活動の第1歩です。
◯ターゲット像の明確化と適切なメディア選定
魅力を整理したら、誰に届けたいか(誰に届けるべきか)というターゲット像(ペルソナ)を具体的に描きます。
ターゲットが明確になれば、彼らが日常的に触れる媒体やSNSが見えてきます。ただ無闇に情報を発信するのではなく、適切なメディアを選んで発信することで、届けたい相手に効率よく情報を届けることが可能です。
◯ストーリー設計と発信
事実の伝達だけでは人の心は動きません。
「なぜこの事業を立ち上げたのか」「どんな課題を解決したいのか」「社員がどう成長し壁を乗り越えてきたのか」など背景や想いをストーリーとして構築し、丁寧に発信することで、読み手の記憶に残る情報になります。
同じことを伝えるにしても、ターゲットによって響く言葉は異なります。ペルソナのインサイトを考慮し、発信内容1つひとつにこだわりましょう。
●HR担当者がすぐに実践したい、具体的なPR手法

ここからはHR担当者が実践すべき具体的なPR手法をご紹介します。広報・PR担当者の力を借りながら、採用広報を進めましょう。
◯プレスリリース配信
プレスリリース配信が求人に寄与する例も少なくありません。新サービスはもちろん、新たな人事制度・ダイバーシティ推進・福利厚生などもプレスリリースとしての素材になります。プレスリリース配信サービスを利用したり、プレスリリースを公式サイトにも掲載したりすることで、求職者が企業名を検索した際に信頼性の高い情報として目に留まります。
◯メディアリレーションズ
マスメディアなどから第三者発信として取り上げられることで、客観的な信頼性を高めることができます。広報・PR担当者が既にメディアとの関係性を構築しているなら、広報・PR担当者と相談のうえ採用の文脈で取材してもらえるよう働きかけてみましょう。
◯オウンドメディアなどでのコンテンツ公開
自社メディア・note・Wantedlyなどで社員インタビューや代表の想いを発信する方法も有効です。求人票では書ききれないリアルな声や雰囲気を伝えることで、求職者に社風や働きがいについて深く知ってもらいましょう。
◯SNSを活用した発信
X、Instagram、LinkedInなどでの発信は、親しみやすい情報をリアルタイムに届けるのに適しています。日々の様子や社員のつぶやきを投稿することで、企業の中の人の雰囲気が伝わり、カジュアルな接点づくりやファン化に有効です。
●HR担当者が直面しやすい広報活動の壁
HR担当者が広報活動をはじめると、次のような壁に直面することが多いです。適宜、外部のプロ人材や社内の広報担当者と協力することが重要です。
◯リソース不足
応募者対応や面接調整など多岐にわたるコア業務を抱えるなかで、記事執筆やSNS更新にかける時間を確保できず、採用広報的な活動は後回しになりがちです。もし社内リソースだけでの対応が難しい場合は、外部の広報プロ人材活用などを検討しましょう。
◯広報・PRのノウハウ不足
プレスリリースの書き方やSNS運用のノウハウなどがなく、手探りで進めるうちに時間だけが過ぎてしまうケースも多く見られます。社内に広報・PR担当者がいる場合は連携して進めましょう。
◯成果が見えにくい
広報・PRは直接的な成果がすぐ数値に表れにくく、定性的な変化が中心であるため社内理解を得にくいという課題があります。他社の採用広報の成功事例などを提示し、社内協力体制の確立を促進することが大切です。
◯継続しづらい
成果を出すには中長期的な取り組みが不可欠ですが、リソースやノウハウの不足が重なると、更新が止まりがちです。ミスマッチのない採用につなげるためには継続できる体制構築も欠かせません。
●採用広報を、プロ人材への業務委託から始めるという選択肢もある
近年、広報・PRのプロ人材への業務委託によって、採用広報を始める企業が増えています。業務委託を活用すれば、最短で採用広報を成功に近づけることが可能です。
◯なぜプロ人材への業務委託が有効なのか
採用広報に長けた人材を採用するのはむずかしいと考える企業も多いのではないでしょうか。採用できたとしても、時間もコストもかかり、すでに社内にいるHR担当者や広報担当者との棲み分けも容易ではありません。
そこで、採用広報に強みを持つ広報・PRのプロ人材への業務委託から始めるのがおすすめです。必要な期間・業務量に応じて柔軟に契約でき、費用を抑えながらスピーディーに専門性の高い活動を始められます。
◯業務委託ならではの強み
外部のプロ人材であれば、実務経験に基づく専門的な広報ノウハウを有しています。そのため、初期段階から即戦力としてサポートを受けられるのです。
プロ人材であれば、社内で見落としがちな魅力を外部目線で客観的に再発見・言語化したり、メディアや社会の関心事やトレンドを踏まえた企画を立案したりすることができます。また、企業の魅力や想いをターゲットに届く構成や文章に落とし込み、求職者に響く言葉で届けることが可能です。
◯広報・PRを内製化する前に考えたいこと
広報担当者が社内にいない場合、ひとまず広報部をつくり他部署から広報担当者を選ぶ企業も少なくありません。しかし、広報・PRは専門性が高く、知識のない担当者が兼任で運用すると成果に結びつきにくいものです。
そのため、まずはプロ人材と基盤をつくり、徐々にノウハウを社内に蓄積していくのがおすすめです。
◯広報・PRプロ人材の支援で採用力が高まった事例
・事例1:SNS活用で日常を発信し、求職者のファン化で適任者の採用が常態
社内の人の顔が見えるよう、SNSで日常を発信する仕組みづくりをサポートした企業では、継続した発信により採用募集時には常に定員を超える応募がくる状況が続いています。そのため、適宜、適任者を採用する体制を築くことができています。
・事例2:社内制度を新設してキャッチーに伝え、理想の新卒採用を実現
社員同士のコミュニケーションを活発化させるため、ランチに会社がお米やおかずを提供する制度を新設し、キャッチーな名称をつけてメディアアプローチをしたところ、いくつかの媒体で取材につながりました。それを見た求職者が社内の雰囲気や文化に共感して応募し、企業にとってもカルチャーマッチした理想の人材を複数名採用することができました。
●広報・PRのプロ人材を業務委託で探すならココモンズ
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「何から始めればいいかわからない」という段階でも、プロの知見を借りることで採用活動の可能性は大きく広がります。ぜひココモンズで最適な広報パートナーに出会ってください。


